安い人工芝が安い理由とは
価格が様々な人工芝
diyブームで2021年現在も人気のリアル人工芝。庭やベランダに多くdiyされています。
以前は天然の芝生が人気でしたが、施工後の手入れにかかる費用や手間を考えると、天然の芝生よりリアル人工芝の方が結果的に安くdiyできるのも人気の理由です。
しかし、その人工芝は安い価格から高い価格まで値段は様々。
カインズ・コメリなどのホームセンター、楽天・amazonなどの通販、そして当店のような専門店の業者には安い人工芝から高い人工芝が並び違いも値段の相場も分かりにくいのが現状です。
例えば、人工芝メーカーや専門店のロール人工芝の相場は2,000円~8,000円/㎡ほど。それに比較するとホームセンターの相場は1,500円~3,500円/㎡と安く、さらに安いものは1,000円を切ります。
安い値段は魅力的ですが、安いには安いなりの理由があります。この記事では、値段の安い人工芝について解説していきます。
安い理由 見た目編
人工芝のデメリットである「人工的な見た目」を払拭するために、リアル人工芝には天然の芝生にそっくりなリアルさを出すための工夫が多くあります。
しかし、安い人工芝にはそれがありません。
安い人工芝は芝が太く、密度も低い
まずは人工芝の芝(パイル)に注目。
天然の芝生は芝が細く高密度に対し、格安の人工芝は芝が太く密度が低いものが一般的です。
芝が太くて密度が低いとリアルさに欠けるだけでなく、芝が倒れやすいデメリットもあります。
芝が倒れると芝生の質感が損なわれ、芝を起こすなど手入れも増えるためおすすめできません。
安い人工芝は芝が真っすぐで緑1色
天然の芝生はその時期に合った芝が生えています。
生き生きした芝や縮れた芝、芽が出始めた時期は新緑の芝、夏には緑が濃くなり冬には茶色の芝へ変化します。
そんな天然の芝生と比較すると、安い人工芝の芝は同じ長さのみ。しかも芝の色は単色で人工的。リアルさに欠けます。
人工芝メーカーや専門業者のリアル人工芝は、縮れた芝や枯れ芝でリアルさを表現し、芝のつや消し加工で天然の芝生に劣らないリアルな人工芝です。
安い理由 素材編
見た目がリアルでも、1~2年で寿命になるリアル人工芝では意味がありません。
しかし、安い人工芝は耐久性が低く寿命が短いのが一般的。なぜなら、安い人工芝は高耐久の素材を使っていないからです。
安い人工芝の芝はナイロン
安い人工芝の芝にはナイロンが使われています。ナイロンは紫外線に弱くすぐに寿命をむかえます。
それに比較し、高耐久な人工芝の芝にはポリプロピレンやポリエチレンが使われています。人工芝の大部分を担う芝には高耐久の素材がおすすめです。
安い人工芝の裏面は合成ゴム
裏面が合成ゴム(SBR)の安い人工芝は気温の変化や水分に弱く、庭やベランダの屋外施工にはデメリットです。
また、ゴム特有のにおいが室内には不向き。
それに比較し、高耐久な人工芝はポリウレタンが使われています。ポリウレタンの裏面は柔らかく下地に馴染みやすいため施工も自然に仕上がりおすすめです。
安く抑えるために低機能
安い人工芝の見た目と素材について解説しましたが、最後に施工性と機能性です。
安い人工芝は施工性が悪い
施工時に庭やベランダ・外構の形に合わせて人工芝をカットしますが、安い人工芝は裏面が合成ゴムのため硬くてカットし辛いことがあります。
また、安い人工芝の場合、耳と言われる基盤シートが残っていることがあり人工芝のジョイントに手間がかかります。人工芝のジョイントはdiyの仕上がりを左右する大事な作業です。
安い人工芝は水はけが悪くカビが生えやすい
安い人工芝には透水穴がない、もしくは穴が少なく水はけが悪くなります。水はけの悪さはカビが生えやすい環境に繋がります。※透水穴でなく裏面をネット状にして水はけ対策をした人工芝もあります。
安い人工芝には安心機能がない
人工芝メーカーや専門業者が扱う人工芝は、施工後も安心して使用できるように静電気抑制・防炎・抗菌など天然の芝生にはない人工芝ならではの機能が付いています。しかし安い人工芝には付きません。
いかがですか?
値段の安い人工芝は安いなりの理由があるのです。「安く販売できる=製造価格が安い」からです。
高ければいいという訳でもない人工芝の注意点
では、値段が高い人工芝ならいいのか?と思われがちですが、値段の安い高いに関係なく人工芝には注意点があります。
人工芝には防草効果はない
下地がコンクリートのベランダやバルコニー、アスファルトなど外構の施工であれば雑草は生えませんが、下地が土の庭は雑草が生えます。
特に、人工芝のジョイントや透水穴からの雑草、人工芝キワからの雑草です。人工芝には防草効果はないので、人工芝の下には必ず防草シートを敷きましょう。
人工芝の用途を間違えない
庭にdiyする人工芝は家庭用人工芝・景観用人工芝です。サッカーやフットサルなどスポーツには競技用人工芝が使われ景観用人工芝とは別物です。
ボール遊びやリフティング、ドッグランなら問題ありませんが、靴底にスタッドが付いているスパイクやフットサルシューズでの激しい運動はおすすめできません。
また、景観用人工芝の芝丈は20mm以下から長い芝は40mm以上と販売店によって様々です。庭には20~30mmが人気、室内には40mmをカーペットとして使用するのも人気です。
施工場所に合わせた人工芝のタイプ・サイズを選ぶ
人工芝はロールタイプとマットタイプがあります。
庭やベランダ・屋上など広い場所にはジョイントが少ないロール人工芝がおすすめです。
マット人工芝はカットが難しいためタイルのようにジョイントしながら並べますが、ジョイント部が増えるとリアルさに欠けるため、広い場所や形が複雑な場所の施工には不向きです。
また、ロール人工芝は業者や販売店によってサイズが異なります。幅は1~2m、長さは1~10mが一般的です。
広い場所の施工には2m×10mがおすすめのように感じますが、ロール1本の重さが50kg以上になることもあり、diyより施工に慣れている業者用の人工芝です。
なお、ロール人工芝を庭に施工する場合は専用ピンでしっかり固定してください。当店では人工芝の周囲とジョイント部を50cm間隔でピンで固定することを推奨しています。
人工芝は下地が大事
いくら高機能な人工芝を施工しても、下地が凸凹では水たまりができたり人工芝が沈んだりdiyが台無しです。
人工芝の施工前には庭の石や砂利を取り除き下地を平らにしましょう。また、根付いた天然の芝生はスコップで芝生を切り、土を浮かすように除去してください。
人工芝も施工後は手入れを
人工芝も施工後は手入れが必要です。
手入れと言っても天然の芝生のような手間と時間は必要なく、倒れた芝は起こし、落ち葉があれば掃除をして庭の景観を保ちましょう。このひと手間が人工芝の寿命を延ばします。
まとめ
安い人工芝とはどんな人工芝かを解説しました。
ポイントを整理します。
- 安い人工芝には安い理由がある。
- 安い人工芝は芝が太く密度が低くリアルでない。天然の芝生のように芝が細く高密度の人工芝がおすすめ。
- 安い人工芝は芝が単色で人工的。数種類の芝を使い、芝はつや消しの人工芝がおすすめ。
- 安い人工芝の芝はナイロンで紫外線弱い。ポリプロピレンかポリエチレンがおすすめ。
- 安い人工芝の裏面は合成ゴムで低耐久。ポリウレタンがおすすめ。
- 安い人工芝は施工性が悪い。カットやジョイントしやすい人工芝がおすすめ。
- 安い人工芝は施工後の安心機能が無い。水はけ、防炎、抗菌、静電気抑制の人工芝がおすすめ。
値段だけを比較すると安い方が断然お得ですが、天然の芝生にそっくりなリアルさ・耐久性・施工性・機能性も考えた人工芝選びがおすすめです。
そして、人工芝メーカーでなくとも、コメリやカインズホームなどのホームセンターにも高機能人工芝はあります。
せっかくの人工芝diy。
リアル人工芝に何を求めるか?ご自分に合った人工芝を選び素敵な庭を作ってください。