人工芝のデメリット!人工芝を買う前に知ってほしいこと
人工芝はメリットばかりではない
人工芝はどんな場所にもdiyができる優れもの。
例えば、日陰の庭や下地が土でないベランダやルーフバルコニーにテラス。駐車場やコンクリートの目地、部屋に敷くこともできます。天然の芝生ではdiyできない場所です。
他にはサッカーのリフティングや野球の素振りをするスペース、わんちゃんのドッグランにも。マンションの共有スペースも憩いの場に変わります。
最近では、都心部や私立校を中心に校庭を人工芝にする小中学校も増えています。
出てくることはいいことばかりの人工芝。
と、言いたいところですが人工芝にもデメリットがあります。
では、どんなデメリットがあるのでしょうか?
この記事では、まずは人工芝のデメリットを解説します。
そして、デメリットがあるからおすすめしないのではなく、デメリットをメリットに変える人工芝の選び方やアイディアをご紹介します。
買った後に失敗や後悔しないよう、人工芝を購入する前に是非ご覧ください。
見た目のデメリット
見た目が大事な人工芝ですが、そこには人工芝ならではのデメリットがあります。
庭に違和感を感じるデメリット
ナイロンの人工的な芝生から天然芝に近いリアル人工芝が主流になったとは言え、それでも人工的な見た目が抜け切れない人工芝。
季節を問わずいつでも緑の庭に違和感を感じるのは人工芝のデメリットです。
四季毎に芝生の色が変わる天然の芝生にはかないません。
庭の完成度がdiyに左右されるデメリット
人工芝のdiyは比較的簡単ですが、ガーデニングや土いじりの感覚では失敗します。手順通りに正しい方法でdiyし、何より人工芝を貼る前の下地づくりがとても大事です。
土がでこぼこなら人工芝もでこぼこになります。
土が柔らかく安定しない下地に人工芝を貼ってもピンが効かず人工芝がずれます。
水はけが悪い土はカビや虫やゴキブリ発生の原因になり、結果的に人工芝の寿命に影響します。
庭の完成度は下地づくりによって左右され、施工業者も下地づくりに一番時間をかけるほど重要な作業です。
価格のデメリット
安い価格で人工芝の庭が手に入るに越したことはありませんが、人工芝は初期費用が高いデメリットがあります。
芝生代が高いデメリット
ホームセンターやAmazonでも販売される人工芝は、価格は安いものから高いものまでピンキリ。
安価なホームセンターの人工芝でも1㎡あたりの相場は約1,500円~3,000円。天然のマット芝生は1㎡あたり約500円程。
天然の芝生に比べて価格が高いのは人工芝のデメリットです。
施工費用がかかるデメリット
芝生代とは別に施工費用がかかります。
業者に施工を依頼すると1㎡あたり約6,000円程。施工面積が広くなれば施工代も芝生代も高額になり、施工場所が庭か屋上、ベランダやバルコニーによっても価格が変わる業者もあります。大がかりな外構工事となるとさらに価格は高くなります。
diy後に感じるこんなはずじゃなかったこと
diyが終わり庭が完成してしばらくすると、こんなはずじゃなかったと後悔することがあります。
人工芝は劣化するというデメリット
天然芝は手入れを適切・適時に行えば、芝生の庭がいつまでも続きます。しかし、天然芝に似せて作られた化学繊維の人工芝は、施工後は紫外線や雨風で劣化が進みます。
特に、芝がナイロンの安い人工芝は劣化も早く、裏面が合成ゴム(ラテックス)の人工芝はひび割れや裂けることもあります。
したかったことができないデメリット
芝生の庭を子どもたちが裸足でかけまわる姿を想像しますが、真夏の庭は人工芝が熱を持ちとても裸足で遊べる庭ではありません。
また、芝生の庭でバーベキューや花火を楽しんでいる姿も想像しますが、人工芝は火気厳禁。
人工芝に炭や火花が落ちると芝が黒く固まることがあります。さらに、芝の密度が低い人工芝は燃え広がる可能性もあります。
欠点を解決する人工芝の選び方とアイディア
人工芝のデメリットを知るとdiyを躊躇しがちですが、デメリットもアイディアひとつでメリットに変えることができます。
ここからはデメリットを解決する人工芝の選び方をお伝えします。
見た目のデメリットがメリットに
人工的な違和感には、天然の芝生に似せたよりリアルな人工芝を選ぶしかありません。
庭のdiyには、枯れ葉の芝や縮れた芝を混ぜた人工芝が人気です。
さらに、芝につや消し加工がされた人工芝や、芝の太さや形にこだわったリアルな人工芝がおすすめです。
また、庭には常緑樹を植えて人工芝が庭に馴染む工夫や、いっそのことリアルな人工芝ではなくカラー人工芝でオリジナルの庭を作るアイディアもあります。
逆に天然の芝生には実現できない室内や展示場には、いつでも緑の人工芝がメリットになります。
ホームセンターや各メーカーのサンプルを取寄せ、人工芝を見比べるといいですね。
価格のデメリットは考えようではメリットになる
芝生代が天然芝より人工芝の方が高いのは当たり前。
天然芝は、芝生代は安いが手入れに費用がかかります。
人工芝は、芝生代は高いものの手入れにかかる費用はほぼありません。
さらに人工芝の材質にもよりますが、8~10年後も人工芝の庭が続くと考えると、実はお得な人工芝です。
そして、施工を業者に依頼すると高くなる価格も、業者に依頼せずdiyをすれば格段に安くなります。diyは施工価格が安くなるうえに庭への愛着が湧くのでおすすめです。
diyにはこんな人工芝がおすすめ
- 基盤シートの耳が予めカットされている人工芝
- カットできないジョイント式の人工芝より、庭に合わせて自在にカットできるロール人工芝
- カットしやすい人工芝
- 裏がウレタン素材で柔らかく下地に馴染みやすい人工芝
diyの出来に左右される人工芝ですが、言い換えればdiy次第では見違えるほど綺麗な庭になるということです。
diy後のデメリットを事前に解決
人工芝の劣化は仕方のないことですが、劣化を少しでも遅らせるために耐久性の高い人工芝を選びましょう。
- 芝にはポリエチレンやポリプロピレンを使用している人工芝
- 裏面にはポリウレタンを使用している人工芝
- 水はけ対策に透水穴のある人工芝
diy後に劣化するデメリットはメンテナンスで長持ち
メンテナンスといっても気合が必要なものではありません。
落ち葉を拾う、倒れた芝を起こす、汚れたら水で流す。
特別な道具も知識も必要ありません。
機能付き人工芝でデメリットを回避
保育園やスタジアムなど公共・商用施設にも人工芝の需要が高まり、防炎・静電気抑制・抗菌・遮熱・防カビ機能が付いている人工芝が登場しています。
全ての機能を付けることは無理でも、ご自身に必要な機能を選ぶことで事前にデメリットを回避することができます。
夏場は裸足で遊べないデメリットには水遊びでクールダウン
夏場は熱くて裸足になれないデメリットには、芝生の熱を下げるために水撒きをすれば大丈夫。裸足になる前に、プールに入る前に、水を撒きながら水遊びができます。
このように、天然の芝生では水を撒くと泥だらけになってしまうデメリットが、人工芝ではクールダウンを兼ねた水遊びができるメリットになります。
庭以外にもベランダや屋上に人工芝を敷いて足場を汚さない使い方もおすすめです。
さいごに
お伝えした通り人工芝にはデメリットがあります。しかし、デメリットで終わるのではなくデメリットを解決する人工芝の選び方やアイディアがあることもお分かりいただけましたか?
そしてさいごに!人工芝のいいところをご紹介します!
よくあるメリットから、そういえばと気付く小さなメリットまで、人工芝にはたくさんのメリットがあります。
- 手入れが簡単で費用がかからない
- 絶対に枯れない
- 天気に左右されない
- いつでも芝の長さが同じ
- 虫や病気に悩まない
- 耐久性の高い人工芝は8年~10年もの寿命
- 日々の手入れがなく長期旅行が行ける
- 庭の手入れができているという好印象
- 天然の芝生以上にふわふわの人工芝もある
- 防草シートで庭の雑草対策ができる
- コンクリートも庭になる
- 季節に関係なくdiyできる
- 数時間・数日で庭が完成する
人工芝のイメージは人それぞれですが、こんなにメリットもあります。
デメリットとメリット、どちらも理解した上で納得して人工芝を選んでいただきたいです。