人工芝の下地は何が正解?下地の作り方を解説
人工芝の下地が重要な理由
人工芝diyの記事や、芝生から人工芝に貼り替えたブログでよく見かける「下地」というワード。
この「下地」こそが人工芝には最も重要です。
人工芝の下なのに重要⁉と思いがちですが、下地がデコボコだと景観が悪いだけでなく水はけも悪くなりカビや虫の原因となり、結果的に人工芝の寿命に影響します。
では、どんな下地が正解でしょうか?
この記事では、土・コンクリート・砂利の正しい下地の作り方を解説します。庭だけでなくベランダやバルコニー・ウッドデッキ、アプローチなど外構のdiyを検討している方も是非ご覧ください。
人工芝の下はどうなっている?
人工芝の下地は主に3種類あります。
- 庭など土の下地
- ベランダなどコンクリートの下地
- 砂利の下地
それぞれ断面図でご説明します。
庭など土の下地
第一に平らに固めた土。土の上に防草シートを施工し、最後に人工芝の順です。
水はけ対策に砂を敷く方法もありますが、当店の防草シートと人工芝は透水性があるので、防草シートや人工芝が原因で庭の水はけが悪くなることはありません。
ベランダなどコンクリートの下地
コンクリート(モルタル、セメントなど)の下地は人工芝の接着に妨げとなる石や砂を除去します。
綺麗になったコンクリートに接着剤や両面テープを貼り、最後に人工芝の順です。
土の下地と違い草が生えないコンクリートの下地には、防草シートは不要です。
駐車場の下地もコンクリートと同じですが、車が乗り入れない目地などに人工芝をdiyしてください。
砂利の下地
庭の砂利を撤去せずに人工芝をdiyする方法はこの順です。
ただし、大きい砂利や角が丸い砂利は人工芝が安定しないため、人工芝の下地には不向きです。砂利を下地にするなら、30mm以下の小さな砂利や角のある砕石がおすすめです。
なお、砂利の下に防草シートが貼られていないと草が生える可能性があります。
砂利の庭は一部に人工芝をdiyするのもおすすめです。
下地の作り方
次に下地の作り方を解説します。下地によって作り方や敷き方が違うのでご注意ください。
土の下地の作り方
①庭の雑草や太い根、石や砂利を除去する
天然芝の庭から人工芝の貼り替えは、芝をしっかり剥がします。
根付いた芝を剥がすのは労力がかかるため、芝剥がしには秋~冬の枯れた芝がおすすめです。
芝を四角く囲うようにシャベルで切れ目を入れ芝生を剥がします。
②土を平らに均し固める
ガタガタな土を平らに均します。
業者が使う転圧機がなくても足で踏み固め、ベニヤ板やレンガを代用し、土が平らに固まればOK。
転圧機のレンタル費用は、ホームセンターで1日1,000円~2,000円程です。
③防草シート施工
防草シートは人工芝の繋ぎ目やキワからの雑草を防ぎます。
人工芝が雑草で失敗しないように土の下地には必ず防草シートを施工しましょう。
コンクリートの下地の作り方
①土や砂・ほこりを除去する
ベランダや屋上などコンクリートのdiyは、人工芝接着の妨げになる土や砂・ほこりなど除去します。
クッション性を高めるためにコンクリート専用のクッションマットの施工をおすすめする業者もいますが、当店の人工芝は材質がポリウレタンで柔らかく下地に馴染みやすいのでこの施工は省きます。
②人工芝専用接着剤をコンクリートへ塗布する
強力な粘着力がコンクリートと人工芝をしっかり接着します。
コンクリートの下地を汚したくなければ接着場所を減らすなど対処が必要ですが、人工芝がずれることがあるのでご注意ください。 室内の下地もコンクリート同様です。
人工芝と床材を全面接着できない場合は人工芝がずれて床材を傷つけることがあるため、滑り止めマット等の施工が必要です。
砂利の下地の作り方(既に庭が砂利の場合)
30㎜以上の大きな砂利を取り除いて平らにします。
角が丸い砂利は、山砂や土で砂利と砂利の隙間を埋めるのがおすすめです。
人工芝の固定は砂利の層が厚いとピンが効かないため、試し打ちでピンの長さを確認することをおすすめします。
下地作りの砂について
水はけが悪く柔らかい土には、下地材として約3cmの厚さで山砂を施工する業者があります。
山砂は、排水性と保水性に優れた砂でdiyも失敗せず下地作りにおすすめの砂です。
山砂以外にも人工芝の下地に使える砂や土はあるのでしょうか。
砂の種類ごとに解説します。
左官砂 | 山砂と似た性質の砂ですが、山砂よりも値段が高く費用がかかる。 |
珪砂、川砂 | 水はけはいいが、固まらないので人工芝の下地には不向き。 |
真砂土 | 高密度で固まるため水はけが悪くなり、人工芝の下地には不向き。 |
固まる土 | 水で固まる土、いわゆる防草土。防草シートを施工しなくても雑草を抑えるメリットはあるが、水はけがイマイチで水勾配が取れない場所にはデメリットに。 |
再生砂 | 解体工事現場のレンガやアスファルト、石やコンクリートを再利用して組み合わせた砂。 水はけもよく固まるので人工芝の下地に使えます。 |
左官砂 | 山砂と似た性質の砂ですが、山砂よりも値段が高く費用がかかる。 |
珪砂、川砂 | 水はけはいいが、固まらないので人工芝の下地には不向き。 |
真砂土 | 高密度で固まるため水はけが悪くなり、人工芝の下地には不向き。 |
固まる土 | 水で固まる土、いわゆる防草土。防草シートを施工しなくても雑草を抑えるメリットはあるが、水はけがイマイチで水勾配が取れない場所にはデメリットに。 |
再生砂 | 解体工事現場のレンガやアスファルト、石やコンクリートを再利用して組み合わせた砂。 水はけもよく固まるので人工芝の下地に使えます。 |
多くの砂がありますが、人工芝の下地には山砂か再生砂がいいでしょう。
施工費の面で山砂がおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
人工芝の下地について簡単にまとめます。
- 人工芝diyは下地が重要。
- 下地がデコボコだと見た目はもちろん、水はけが悪くなり結果的に人工芝の寿命に影響する。
- 土の下地、コンクリートの下地、砂利の下地、下地の作り方はそれぞれ違う。
- 土は平らにして踏み固め、防草シートは必ず施工する。
- コンクリートは接着の妨げになる砂やほこりを除去する。
- 砂利は30mm以下の小さな砂利にする。
- 水はけ対策に砂を施工するなら山砂がおすすめ。
人工芝の施工業者は下地作りに一番時間をかけます。下地が整っているからこそ人工芝が力を発揮する。
そのくらい人工芝には下地が重要ということです。下地作りも含めたdiyを楽しんでください。