気になる人工芝の寿命
天然の芝生と大差ないデザインで近年みるみる市場を延ばしている人工芝。
diyの流行りと重なり、当店の人工芝ふわふわターフも大人気です。
そんな中、人工芝を検討するうえで一番気になるのは人工芝の寿命ではないでしょうか。
diyをする場所の広さにもよりますが、費用が安くないぶん寿命が長くなくては困ります。
この記事では人工芝の平均寿命のご説明だけでなく、寿命を延ばす秘訣もご紹介します。
人工芝の寿命は用途で変わる
人工芝の寿命は、人工芝の種類や用途、diyする場所の環境によって変わります。
庭に景観用の人工芝をdiyする
景観用の人工芝を庭にdiyする場合、平均寿命は約5年~6年程度と言われています。
その理由は、屋外で人工芝を使用すると紫外線や雨風が直接当たることで経年劣化が進むからです。
これは庭に限ったことではなく、屋上や屋根のないベランダも同様です。
経年劣化が進むと、パイルの色あせやパイル抜けが目立ってきたり、人工芝同士のジョイント部分が浮いてきたりします。それが貼り替え時期の目安です。
室内に景観用の人工芝をdiyする
人工芝を室内に使用する場合、紫外線などの外的要因の心配はいりません。
つまり、普段使用しているじゅうたんやカーペットと変わらない寿命で平均約5年~6年程度です。
室内に敷いた人工芝の場合、湿気やほこり、こぼれた食べものやジュースを放っておいたために発生したカビなどが原因となり劣化が進みます。これが貼り替え時期の目安です。
サッカー場や運動場に競技用の人工芝を施工する
一般のご家庭に競技用人工芝を使用することはほとんどありませんが、スパイクを使用するサッカー場などは必ず競技用人工芝を使用します。
競技用人工芝と家庭用人工芝はそもそもの作りが違い、競技用人工芝には充填剤といわれるゴムチップの層を入れてクッション性や耐久性を維持しています。
その競技用人工芝の寿命は平均で約10年。景観用人工芝と比べると長めです。
貼り替え時期の目安は、パイル抜けの他に水はけやクッション性の低下が目立ってきましたら業者に依頼をしましょう。
当店の人工芝ふわふわターフは庭で使用しても平均寿命は約8年前後と長めです。
さらに、ある「コツ」を実践するだけで10年以上の寿命も難しい話ではありません。
人工芝の寿命を延ばす方法
「寿命はあくまで目安」とか「耐用年数は人工芝を貼る環境によって変わる」とか目にすると人工芝を貼ることに不安を感じてしまいますね。
しかし、ご安心ください。人工芝の寿命を延ばす方法が、実はあるのです。
人工芝を貼る前に庭の整地を念入りに
人工芝を貼る場所は人工芝の下に隠れて見えなくなる場所だと軽視されがちですが、実は人工芝を貼る場所の整地は人工芝の寿命を延ばすために重要な作業です。
下地に石や枝、雑草が残っていた場合、下地が凹凸になり人工芝の破れやめくれの原因になってしまいます。
施工前は必ず、「石や枝の除去、雑草の処理」を行ってください。
さらに、土の場合は「地盤をよく踏んで固める」ことも大切。
固めずに施工してしまうと、踏んだ時に人工芝が沈み隙間ができてしまいます。
その隙間から雑草が発生したり、下地の凹凸により人工芝を浮かしたりしてしまいます。
そして下地の処理の最後に、「防草シート」を施工するのがおすすめです。
人工芝の下に防草シートを施工することで、雑草の育成に必要な「光」を遮断し雑草の光合成を抑えます。
その結果、強い種類の雑草の発生を防いでくれます。
汚れたら水洗いをする
これは室内外両方に言えることです。
室内にマットとしてdiyしている場合はジュースやペットの尿、庭に施工している場合は鳥のフンや泥水などで汚れてしまうことがあります。その場合はすぐに水洗いをしてください。
当店の「ふわふわターフ」は裏面に透水穴を空けているため、 地面に固定した人工芝であっても上から水を撒いて洗えます。
汚れはそのまま色あせ等劣化の原因になってしまいますので、気が付いたらすぐに洗いましょう。
油や灯油で汚れた場合でも、「ふわふわターフ」なら中性洗剤を使用できますのでおすすめです。
芝目を起こす
庭ならガーデンファニチャー、ガーデニングの植木鉢。
室内ならインテリア家具、観葉植物など。
耐久性の高い人工芝を使っていても、重いものが長期間同じ場所に置かれていると 人工芝の芝が寝てしまいます。
重いものを置いていなくても、歩行の多い場所も同様です。
芝が寝てしまうと景観が悪くなるだけでなく、透水穴にパイル(芝)が目詰まりしてしまい 水はけが悪くなる原因にもなってしまいます。
「定期的に上に乗せているものを動かすこと」
「ホウキやデッキブラシで芝を起こすこと」
これも人工芝の寿命を延ばすために重要なお手入れです。
サッカー場の競技用人工芝の寿命を延ばすには?
競技用の人工芝は、家庭用の人工芝よりもクッション性と安全性が重要視されてきます。
グラウンドの寿命だけでなく、「選手寿命を延ばす」ためにもお手入れは必要不可欠です。
まずは自身でできるお手入れとして、クッション性の維持のため使用後は毎回フィールドの芝を起こしましょう。
芝が寝たままですと、安全性が下がるだけでなくボールの転がりにも影響が出てきてしまいます。
競技用の人工芝を導入している運動場は、基本的には芝を起こす整備機械が設置してあります。
機械がなくても、先がブラシになっているタイプのトンボなどの道具で芝を起こせます。
それでもクッション性が改善されない場合は、充填剤が消耗している可能性がありますので
すぐに施工業者に相談してください。
以上が、人工芝の寿命を延ばす秘訣になります。
定期的なメンテナンス、お手入れが長寿の鍵になってくるのです。
費用がかかるわけではない「簡単なメンテナンス」ではありますが、 これらを軽視せずに、定期的にきちんと行うことで人工芝の寿命がグンと伸びますよ。
長寿させる人工芝の選び方
お手入れさえしていれば、どれだけ安価な人工芝を選んでも良いというわけではありません。
もちろん、価格の高いものこそが良いと言うわけでもありません。
人工芝を貼ることでデメリットを感じないようにするために、 「良い人工芝を選ぶこと」も人工芝の寿命を延ばす秘訣になってきます。
UV加工と耐久性で人工芝を選ぶ!
庭などの屋外に施工している場合、UV加工のされていない人工芝を選んでしまうと、 紫外線などの太陽光によって驚くほどすぐに色あせしてしまいます。
パイルの材質も、ナイロンではなく耐久性が高いポリエチレンを使用している人工芝がおすすめです。
芝の密度が高いものを!
芝の密度が高いと、芝同士が支えあって汚れの入り込みや芝の潰れを防いでくれます。
パイル(芝)の先の形にも注目!
パイルの形にも種類があり、ただまっすぐな「平型」パイルの芝だと すぐに寝てしまううえ、芝が起きづらくなります。
当店「ふわふわターフ」はパイルの先が「C型」になっているため、 「平型」よりも芝が潰れにくく起こしやすいのです。
他にも、「V型」やなだらかにカーブした「カール」など、人工芝によって種類はさまざまです。
長生きさせるには、「平型」でないパイルをえらびましょう。
しかし、20㎜以下の芝の丈が短い人工芝はつぶれにくく起きやすいため、平型でも影響は少ないです。
まとめ
用途別にみる人工芝の寿命、そして人工芝の寿命を延ばす秘訣を紹介しましたがいかかでしたか?
多くが今日からでも実践できる方法でしたね。
ポイントをおさらいしましょう。
- 実は一番最初の下地の整地が人工芝の寿命を決める。石や枝を除去し、雑草をしっかり取り除く。
- 地盤の固さも重要。固めた後は人工芝の下に「防草シート」敷いて徹底的に。
- 固定された人工芝でも、汚れたらすぐに水洗いできるように「透水穴」の空いた人工芝を選ぶ。
- 芝が潰れると透水穴に目詰まりしてしまい水はけに影響が出る可能性が。定期的に置いてあるものをずらし、ホウキやブラシなどで芝を立てる。
- 上に何も置いていない場合でも芝を立てるお手入れは必要。
- 運動場も同様に芝を立てることが大切。充填剤が消耗してきたらすぐに業者に相談を。
人工芝の寿命を延ばす秘訣は、なんと言っても「定期的なメンテナンス」です。
これらの簡単なメンテナンスをきちんと続ければ、10年長寿の人工芝もあり得ない話ではありません。
競技用人工芝のメンテナンスは、家庭用に比べて自身では難しいこともありますので、 困ったらすぐに業者に相談してくださいね。