色と質感で印象が変わる!人工芝の理想的な見た目とは
日々の暮らしに緑をプラスできる人工芝。
手軽におしゃれを楽しめることでお庭やベランダに設置するお家が増えていますが、
どんな色を選ぶかによってお家全体の印象が変わることがあります。
この記事では、色の違いに注目しながら理想の人工芝の選び方を解説します。
人工芝の形状
まず、人工芝の形には「ジョイントタイプ」と「ロールタイプ」があります。
ジョイントタイプは30cmほどのマット状のパネルをパズルのようにはめ合わせて設置します。
ロールタイプは幅や長さが1m以上あるものがほとんどで、ロール状に巻いてあるものを転がしてカーペットのように設置します。
ジョイントタイプ
設置する範囲が狭い時はジョイントタイプがおすすめです。
ロールタイプのようにサイズの大きい人工芝を使用すると、人工芝自体が邪魔をしてかえって作業しにくくなることがあります。
室内やお庭の一部分だけに人工芝を敷きたい時や、インテリアとして小物の下に設置する時などにおすすめです。
ロールタイプ
お庭にはロールタイプの人工芝を使うことが一般的です。
サイズの大きなロールタイプになるほど広い面積をいっぺんに作業することができるので、人工芝同士のつなぎ目が少なくなるメリットがあるためです。
つなぎ目が少なければ雑草が生えにくく、つなぎ合わせのために使うテープや接着剤が不要になるので、広い面積にはロールタイプがおすすめです。
芝葉の色合い
人工芝の形状が決まったら、いよいよ芝葉の色に注目します。
人工芝の色合いによって受ける印象が大きく変わるので、設置した後のイメージを想像しながら人工芝を選びましょう。
※ここではグレーやブラウンなどのカラー人工芝ではなく、緑色の人工芝についてのみ解説します。
グリーンのみの「夏色」
緑色のみで作られた人工芝は鮮やかで若々しい芝生を演出します。
新緑のような人工芝は室内の明るい雰囲気づくりに役立ちますが、その反面、屋外で使用する場合は、はっきりとした色合いが悪目立ちしてしまうことがあります。
冬季に見ると人工的な印象があり、違和感につながることがあるため注意が必要です。
ブラウンの混じった「春色」※おすすめ!
緑色の芝の中に茶色の芝が混ざり、枯れた芝まで再現されることで天然に近い色合いになります。
また色だけでなく、芝の形が縮れていると更に枯れ葉っぽく見えるため人工芝全体がリアルに見えます。
天然芝のようなリアルな人工芝を探している方や、庭の植木など本物の植物と共存させる場合は、春色の人工芝がおすすめです。
人工芝の固定ピンは黒に近い色を
人工芝は見える部分の大半が緑色なので、人工芝を固定するピンにも緑色が使われていることが多いです。
しかし人工芝の根元に注目すると、基盤となっている素材は圧倒的に黒色が多いことが分かります。
そのため、人工芝の固定ピンは黒色のものを使う方が、ピンが基盤に馴染んで目立たなくなります。
また、先端が鋭利なピンを選ぶことで厚みのある人工芝も打ち込みやすく、人工芝に開ける穴を最小限にすることができます。
周辺環境による色の違い
同じ種類の人工芝を使っているにもかかわらず、人工芝を設置する環境によって人工芝の色が違って見えることがあります。
人工芝の色が違って見える理由を事前に知っておけば、色の違いで失敗することを予防できます。
人工芝の置き方
人工芝の葉は、全体的に斜めに傾いて生えています。 芝葉が流れている向きを「芝目」といいますが、芝目の中でも、芝の生えている方向を見るのを「順目」、逆らって見るのを「逆目」といいます。
人工芝を順目から見ると芝葉のカーブ部分に光が当たって反射し白っぽく見えます。
反対に、逆目から見ると緑が濃く見えます。順目と逆目が揃っていない状態で人工芝を連結することで、人工芝の色が違って見える原因になります。施工の際は芝の向きを必ず意識してください。
人工芝を設置するときは人工芝をよく眺める方向から見て「逆目になるように置く」と天然芝のように仕上がります。
また、出入り口付近などのよく踏まれる箇所は、芝が倒れたり摩耗したりするため色のムラができます。
芝が倒れた場合はブラッシングし、芝を起こすことで色味が揃います。
人工芝の耐久性
人工芝は屋外に設置することが多いと思いますが、気になるのは紫外線の影響です。
紫外線は強いエネルギーを持ち物質の劣化を進めます。
人工芝も例外ではなく、日光に長期間さらされることでダメージを受けて徐々に退色していきます。
でも、お庭に敷きたいのに日光が当たるのを防ぐなんて無理!と思いますよね。
人工芝の色あせを防ぎたい場合は、UV加工された人工芝を選ぶことがポイントです。
人間が日焼け止めを塗って紫外線から肌を守るように、人工芝もUV加工されることで品質を守ることができるのです。
人工芝の耐熱性
人工芝はポリエチレンやポリプロピレンで作られていて、高温になると縮むことがあります。
表面にある緑色のストレートパイルが縮んで芝丈が短くなることで、茶色のカーリングパイルが表面に出てきます。
人工芝が茶色っぽく見える原因はここにあります。そのため、耐熱性のある人工芝を選ぶことは有効です。
まれに、耐熱性のある人工芝を敷いても防げない場合があります。それは照り返しの熱で縮れる場合です。
太陽光が窓ガラスなどに反射して人工芝に降り注ぐことで部分的に高温になり縮んでしまいます。(虫メガネで太陽の光を集めて紙を焼くのと同じ原理です。)
特に最近は、遮熱や断熱に優れた高機能の窓ガラスによって強い照り返しが生じ、人工芝が溶ける事例が見られます。
局所的に人工芝の色が違ってきた場合は、近くに反射する物体がないかチェックしてみてください。
窓にシェードやすだれを取り付けて照り返しを防げば人工芝へのダメージを減らすことができます。
まとめ
以上、人工芝の色の違いについてご紹介しました。
自然環境に溶け込むような場所では、自然な緑色を。
イベントスペースや商業施設などを目立たせたい場合は、鮮やかな緑色を。
より天然芝に近いリアルな人工芝をお探しなら「春色の人工芝」×「黒色の固定ピン」が最強です。
人工芝の色選びは設置場所や目的によって変わりますので、その場のイメージに調和する商品を選ぶことが満足感いっぱいのDIYに繋がります。